耐震診断とは来るべき大地震に対して、建物が安全かどうかを調査することです。
阪神大震災では10万棟以上の建物が倒壊し、6千名以上の犠牲者が出ました。その犠牲者のほとんどが倒れた建物の下敷きになって亡くなられています。では、どうしてこのように多くの建物が倒壊したのでしょうか。
建物は新築するときに、その時期の建築基準法に基づいて耐震設計がなされます。建築基準法は、昭和56年(1981年)に改定され現行の新耐震設計法になりました。それ以前に旧基準で建てられた建物は、現行基準に比べて耐震性能が劣ります。現在でも、昭和56年以前に建てられ耐震性に問題のある建物は、木造住宅で約1,000万戸(41%)、共同住宅などで約150万戸(7%)あり、耐震診断をできるだけ早く実施されることが望まれています。
ダイヤモンドコア抜き工事
ダイヤモンドコアドリルは横向き、下向きに設置可能で、コンクリート構造物に低騒音で丸く穴をあけます。小さな穴から大きな穴まで穿孔が可能です。用途はコンクリートの圧縮試験や中性化試験用の供試体の採取、設備配管用の穴など様々です。
コンクリート圧縮試験、中性化試験
コンクリートの圧縮試験と中性化試験を行います。鉄筋探査を行い、鉄筋を避けた位置でダイヤモンドコアドリルを使用し供試体を採取します。採取後は無収縮モルタルで復旧し、供試体は公的機関へ持ち込みます。
斫り調査
構造図のない建物の柱や壁を斫り、鉄筋径を確認します。騒音、粉塵が発生するため、斫る大きさを最小限に抑えます。主筋の本数やフープ筋のピッチ、壁筋のピッチは鉄筋探査機を併用し確認することも可能です。斫り後は無収縮モルタルで復旧いたします。
民間、公共共に豊富な実績があります。
工場や学校、団地、マンションなどの耐震診断調査を行っております。
設計事務所様からのご依頼の場合は、コア抜きなどの調査のお手伝い、ゼネコン・オーナー様からのご依頼の場合は現地調査と一緒に設計事務所(構造)のご紹介なども行っております。